鋳造方法に関する説明
ダクタイル異形管の鋳造方法は、主に以下のように分類されています。
鋳造方法 | 製造する呼び径 | 鋳型の造型に 使用する模型 | 鋳型の造型方法・硬化方法の種類 | 鋳造方法の特徴 | |||
形状 | 主な材質 | 種類 | 内容・具体例 | 生産方法 | |||
生型法 | 小口径異形管 (φ400ぐらいまで) | 現型 (製品と同じ形状) | 木材 アルミ 樹脂 | 生型 | 珪砂、ベントナイト、 粘土、添加剤で作る鋳型 | 造型機による 機械化生産 (生産性が高い) | 造型速度が速く、大量生産に適している。 現型の製作及び現型保管場所が必要。 |
原型法 | 小口径異形管 中口径異形管 大口径異形管 | 現型 (製品と同じ形状) | 木材 | 自硬性鋳型 | 化学反応で硬化する鋳型 ・無機系(炭酸ガス型等) ・有機系(フラン樹脂型、 フェノール樹脂型等) | 作業者による 労働的生産 | 生型に次いで造型速度が速く、大量生産に適している。 現型の製作及び現型保管場所が必要。 |
搔き型法 | 中口径異形管 大口径異形管 | 搔き板 (製品と同じ断面の 搔き板を使用) | 自硬性鋳型 (参考) ガス硬化鋳型 | 有機系(フェノール樹脂型) ガスを反応させて硬化する鋳型 ・CO2型 ・コールドボックス型 | 現型を製作する必要はなく、多品種生産に適している。 掻き板保管場所は少なくてすむ。 |
※「げんがた」は、鋳型の「現型」と鋳造方法の「原型法」(型に原(もと)づく)で使い分けています。